目次EAGLEインデックス(1)


ライブラリ作成のテクニック (4)
パッケージが違う部品の設定
回路図で使うシンボルは同じでもボード図で使用するパッケージが違う場合があります。例えば抵抗器の場合、回路図での記号は同じでもボード図ではリード線の間隔によりいろいろな種類があります。抵抗器を立てて実装する場合にはリード線の間隔は0.1インチを使いますし、1/8Wの抵抗器をプリント基板に横に実装する場合にはリード線の間隔は0.3インチになります。ワット数の大きな抵抗器はさらにリード線の間隔が開いてきます。この種類ごとにデバイスデータを作ってもよいのですが、1つのデバイスデータに複数のパッケージデータを登録する方法があります。
デバイスデータの作成でパッケージデータ登録時に"Variant"を指定する方法です。以下、無極性コンデンサ・ライブラリの場合で説明します。

パッケージデータの準備
パッケージデータは種類ごとに必要な分を作ります。

リード線間隔:0.1インチ
(C-0.1.pac)

リード線間隔:0.2インチ
(C-0.2.pac)

リード線間隔:0.3インチ
(C-0.3.pac)


シンボルデータの準備
シンボルデータは1種類だけ使います。

無極性コンデンサ・シンボルデータ
(CAP-NP.sym)

デバイスデータの作成

Deviceアイコンを押して、新規のデバイスを登録します。今回は"cap-"にしました。



Addアイコンを押して、シンボルをシンボルウインドウに登録します。今回は"CAP-NP"を選択しました。




Newアイコンを押して、パッケージを登録します。Packages欄でパッケージデータを選択し、"Variant name"欄にパッケージの識別名を入れます。今回は"0.1"にしました。この値はデバイス内で重複できません。また、この値はデバイス名の最後に付けられます。




ピンとパッドの接続をしたあと、再びNewアイコンを押して次のパッケージデータを登録します。この時の"Variant name"欄には登録済みのものは使えません。







以上のようにVariant登録をすると回路図を作成するときに"ADD"ボタンを押して表示される部品選択ダイアログにVariantごとの部品が表示されます。