目次EAGLEインデックス(1)


パターン図作成のテクニック (9)

プリント基板のサイズ設定
EAGLEのフリーツールの場合、作成できるプリント基板の大きさは100 × 80mmまでです。このサイズの範囲であれば、プリント基板を必要な大きさで作成することができます。新規にボード図を作成すると白い線(プリント基板の境界線)が描かれています。このサイズが100 × 80mmのサイズです。この状態で部品を配置してから境界線をMoveを使用して移動し、プリント基板のサイズを設定しても良いのですが、決まったサイズのプリント基板にするのには部品を配置する前に境界線の位置を決めたほうが良いと思います。


グリッドボタンを押して、グリッド指定のダイアログを表示させます。


まず、Displayの項目をOnにします。デフォルトではOffになっています。
次にSizeでグリッドの間隔を指定します。また、Unitsで単位を指定します。
左の例の場合、5mm間隔のグリッドを描く指定です。


デフォルトのプリント基板のサイズが100 ×80mmであることが分かります。
デフォルトで描かれている境界線は左下の+マークの起点とは何故だか若干ずれています。
Moveアイコンを使用して境界線を移動してもよいのですが、グリッド間隔で指定した距離移動するので、グリッドに沿った線にはなりません。グリッドを細かくすれば合わすことも可能ですが、それよりは引き直したほうが速いです。

デフォルト境界線の削除
境界線を引き直すのには最初に描かれている境界線を削除します。削除するのにはDeleteアイコンを押し、そのあとで、境界線をクリックすると削除できます。

境界線の設定

境界線を描くのにはWireアイコンを使用します。
ここで重要なのはWireアイコンを押したあとで表示されるツールバーのレイヤ選択(Select layer)で 20 Dimension を選択することです。

20 Dimension を選択しないと境界線を描くことができません。

また、線の太さ(Width)を0に設定します。0である必要はないのかも知れませんが、デフォルトと同じように0にしたほうが無難と思います。



以上で境界線を描く準備ができました。
あとは、100 × 80mm以内の任意のサイズで境界線を描きます。


上の例は 70 × 45mmのサイズです。