目次PIC入門


COMポート切り替えBOXの作成




私の使用しているPCにはCOMポートが1つしかありません。COMポートにはモデムを接続しているのですが、PICライターを接続するのにいちいちケーブルをつなぎ変えるのは面倒です。切り替えBOXも市販されていますが、スイッチで切り替えるだけなので、自分で作ることにしました。






回路図

回路図と言うほど大げさなものではありません。COMポートの線をロータリースイッチで切り替えるだけです。ただ、PC側のコネクタは DSUB 9ピンなのですが、モデムのコネクタがDSUB 25ピンなので、配線を間違えないようにする必要があります。







正面写真



裏面写真



内部写真

手のマークのポインタになった部分をクリックするとその部分の説明のページにジャンプします。




使用部品

DSUBコネクタ


9ピンと25ピンのコネクタを使用しています。
PCとの接続にはDSUB-9メス、モデムとの接続にはDSUB-25メス、ライターとの接続にはDSUB-9オスをそれぞれ使用しています。
オスコネクタとメスコネクタの使い方は一般的にはPC側にオスコネクタ、装置側にメスコネクタが使われているようです。この場合、ケーブルとして片方にオスコネクタ、もう片方にメスコネクタが付いているケーブルを使用します。
また、コネクタを取り付けるネジにはインチネジを使用しています。一般にケーブルの固定ネジにはインチネジが使用されています。





ロータリ・スイッチ


12回路2接点のロータリースイッチを使用しています。12回路中の9回路を使用しています。





つまみ


ポートの切り替え先(モデムかライターか)が分かり易いタイプのつまみを選びました。





ケース


タカチ電機工業製のSY-150Bを使用しました。サイズは幅150mm、高さ54mm、奥行170mmです。
正面および裏面のパネルはアルミ板になっています。




パネル


正面にはライター用のDSUB-9コネクタとポート切り替えスイッチを取り付けています。また、裏面にはPCとの接続用のDSUB-9コネクタおよびモデムとの接続用のDSUB-25コネクタを取り付けています。
それぞれの名称を記載した紙をプリンターで印刷し、0.5mm厚の透明なアクリル板で挟んでいます。





配線ケーブル


内部の配線ケーブルには市販のモデムケーブルを切断して使用しました。距離が短いとはいえ、配線はシールドされていた方が良いです。特に今回使用したケースはプラスチックなのでケースによるシールド効果はありません。
ケーブルの末端処理には熱で縮むヒシチューブを使用しました。また、ケーブルのハンダ付け部に負担がかからないようにケーブル同士をビニール線で束ねています。
コネクタのケースはケーブルのシールドに接続されているので、内部の配線ケーブルのシールドもラグ端子などを使ってコネクタに接続しておきます。