目次→電子回路工作入門→組立工程

テスタを電圧測定モード１５Ｖレンジくらいにして黒を接地線に、赤を１２Ｃに当てます。
電圧が周期的に変化していますか？（０Ｖ当たりと＋５Ｖ当たりを行ったり来たりしているか？）


いる	−	マルチバイブレータ回路は正常に動作しています。発光ダイオード回路のチェックをして下さい。
いない	−	マルチバイブレータ回路が動いていません。バイブレータ回路のチェックをして下さい。

赤色も緑色も点滅していませんか？


赤色のみ点滅	−	・Ｄ４の取り付けを確認。特に極性を逆に付けていないか。 ・ＴＲ２の取り付けを確認。ベースとエミッタが逆でないか。 ・Ｒ５とＲ６の抵抗器が正しく付けられているか。 ・上記部品に関わるハンダ付けを確認。再度溶かしてみる。 以上が正常の場合、部品の不良が考えられます。 ７Ｊの電圧は変化しますか？ 　する：発光ダイオードＤ４の不良と思われます。 　電圧はあるが変化しない：トランジスタＴＲ２の不良と思われます。 　電圧が出ていない：発光ダイオードＤ４か抵抗器Ｒ６の不良と思われます。 ６Ｌに電圧(+12V)が出ていればＲ６は正常です。
緑色のみ点滅	−	・Ｄ３の取り付けを確認。特に極性を逆に付けていないか。 ・ＴＲ１の取り付けを確認。ベースとエミッタが逆でないか。 ・Ｒ３とＲ４の抵抗器が正しく付けられているか。 ・上記部品に関わるハンダ付けを確認。再度溶かしてみる。 以上が正常の場合、部品の不良が考えられます。 ７Ｆの電圧は変化しますか？ 　する：発光ダイオードＤ３の不良と思われます。 　電圧はあるが変化しない：トランジスタＴＲ１の不良と思われます。 　電圧が出ていない：発光ダイオードＤ３か抵抗器Ｒ４の不良と思われます。 ６Ｄに電圧(+12V)が出ていればＲ４は正常です。
両方とも点滅しない	−	・Ｄ３の取り付けを確認。特に極性を逆に付けていないか。 ・ＴＲ１の取り付けを確認。ベースとエミッタが逆でないか。 ・Ｄ４の取り付けを確認。特に極性を逆に付けていないか。 ・ＴＲ２の取り付けを確認。ベースとエミッタが逆でないか。 ・Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６の抵抗器が正しく付けられているか。 ・６Ｄ、６Ｌに＋１２Ｖの電圧がかかっているか。 ・上記部品に関わるハンダ付けを確認。再度溶かしてみる。 以上が正常の場合、部品の不良が考えられます。 ７Ｊの電圧は変化しますか？ 　する：発光ダイオードＤ４の不良と思われます。 　電圧はあるが変化しない：トランジスタＴＲ２の不良と思われます。 　電圧が出ていない：発光ダイオードＤ４の不良と思われます。 ７Ｆの電圧は変化しますか？ 　する：発光ダイオードＤ３の不良と思われます。 　電圧はあるが変化しない：トランジスタＴＲ１の不良と思われます。 　電圧が出ていない：発光ダイオードＤ３の不良と思われます。

・ＩＣ１の取り付けは正常ですか？

（上から見た図（部品表などのTopView）と下から見た図（プリント配線図）ではピンの位置が逆になるので、勘違いし易い）

・ダイオードＤ１、Ｄ２の取り付けは正常ですか？　極性は合っていますか？
・電解コンデンサＣ５、Ｃ６の極性は合っていますか？

（極性が逆でも動作はするかもしれませんが、容量が違ってくるのと、コンデンサが破壊してしまうので、念のためチェックして下さい。もし、このコンデンサの極性を間違えたとすると、他のコンデンサも同じように間違えている可能性が高いですから、他のコンデンサもチェックして下さい）

・抵抗器Ｒ１、Ｒ２の取り付けは正常ですか？
・上記部品に関わるハンダ付けを確認。再度溶かしてみる。

以上が正常の場合、部品の不良が考えられます。
　不良部品の特定をするのは難しいのですが、不良の可能性の高い部品から順番に交換してみます。

(1)ＩＣ１（ソケットを使っているので、交換もし易いです）
(2)ダイオードＤ１またはＤ２
(3)コンデンサＣ５またはＣ６　（ほとんど不良は無いと思います。よっぽど古い物だと容量抜けがあります）
(4)抵抗器Ｒ１またはＲ２　（ほとんど不良は無いと思います。あったらよっぽど運が悪い）


(2),(3),(4)の部品を交換するのは非常にやっかいです。交換する部品もリード線にハンダ付けした部分を全てはずさなくてはなりません。短気を起こさずにじっくり行って下さい。

・ＩＣ２の取り付けは正常ですか？

７８Ｌ０５の場合にはリード線の取り付けが正常か確認します。
手持ちの部品で、７８Ｌ０５以外の３端子レギュレータを使っている場合には、リード線の位置がメーカによって異なる場合があります。規格表などで確認して下さい。


・コンデンサＣ４の取り付けは正常ですか？　特に極性が合っていますか？

極性が逆だと容量が違ってくるのと、コンデンサが破壊してしまうので、念のためチェックして下さい。もし、このコンデンサの極性を間違えたとすると、他のコンデンサも同じように間違えている可能性が高いですから、他のコンデンサもチェックして下さい。


・上記部品に関わるハンダ付けを確認。再度溶かしてみる。