目次事例集デジタル時計(Ver2)


超高精度デジタル時計(Ver2) 部品説明



PLL発振器

この時計の心臓部であるPLL発振器です。この発振器によりテレビ信号のカラーバースト信号に同期した正確な10MHzの信号が作られます。
受信する放送局により多少異なりますが、カラーバースト信号の誤差は±1×10-11 から 、±1×10-12 だそうです。±1×10-12 の精度の場合、計算上では1秒の誤差が生じるのに3万年かかるという精度です。
詳細は「PLL発振器」を参照して下さい。





TVチューナ

小型のTVチューナを使用しました。VHF局、UHF局の受信が可能ですが、今回の使用目的では1局が選択できればOKです。局を選択する方式は局選択用の電圧を変化させて行います。全ての局を選択するためには28V位の電圧が必要ですが、今回は12Vを使用しています。
映像信号については「TVチューナ」を参照して下さい。





ケース

アクリル板を使用してケースを作りました。





バッテリー

700mAHのニッケルカドミニューム電池を6本直列に接続して時計部分のバックアップをしています。
詳細は「バックアップ電池」を参照して下さい。





ロータリ・エンコーダ

しゅう動式のロータリ・エンコーダです。時刻設定に使用しています。
詳細は「デジタル・ダイアル 回路説明」を参照して下さい。





時刻設定スイッチ

メーク、ブレーク接点を持っているノンロックタイプのスイッチです。0秒の設定、時刻設定モードの切り替えなどに使用しています。





スピーカー


時報の音楽を鳴らすためのスピーカーです。小型のものですが、1Wまでの入力が可能です。小型なので音質はあまり良くはありません。





ボリューム

時報の音量を調整するための可変抵抗器です。





つまみ

ロータリ・エンコーダおよびボリュームに取り付けるつまみです。





シールド線


テレビの音声信号およびボリュームを接続するために使用しています。この部分はシールド線を使用しないと雑音が入ってしまします。





映像用カップリング・コンデンサ


テレビ・チューナーで受信した映像信号をPLL発振器に入力するときに使用するカップリング・コンデンサです。本来はバッファアンプを使用してPLL発振器に接続するのですが、今回は単にカップリング・コンデンサだけで接続しました。このコンデンサの役割は直流のカットです。
このコンデンサの取り付けは基板にはしていません。チューナの端子とPLL発振器の映像信号入力端子に取り付けています。他の線と接触しないようにテフロンのチューブをリード線に被せています。





RCAジャック


テレビアンテナを接続するために使用したジャックです。本来はオーディオ用ですが、今回はきれいなテレビ映像を見るわけではないので問題はありません。





ACアダプタ


AC100VからDC15Vの電圧をつくるためのアダプタです。今回使用したアダプタはスイッチングレギュレータを使用したタイプですが、大きな電流を流すこともないので、通常のトランスと整流器を使用したタイプで問題はありません。





電源コネクタ


ACアダプタを接続するためのコネクタです。この種のコネクタは何種類かあり、中央ピンの太さ、外径などが異なっているので、ACアダプタが接続出来ることを確認する必要があります。





バッテリー・ホルダー


バックアップ用の電池を収納するためのホルダーです。プラスティック製のものです。





基板


テレビチューナ、PLL発振器、時計本体、バックアップ電池を搭載するための基板です。TVチューナーは高周波を扱うので、PLL発振器との接地接続をしっかりと行う必要があります。銅板を使用しても良いのですが、今回は生プリント基板を使用しました。銅板に比べ、軽いし、加工も楽です。接地も問題ありません。





スタッド


基板をケースに取り付けるために使用しました。4隅と中央1カ所の合計5カ所に使用しています。




誤操作プロテクタ


0秒設定スイッチ、時刻設定スイッチをうっかり触らないようにするためのプロテクタです。せっかく高精度で動作している時計ですから、プロテクタで保護しています。





つり下げ金具


時計をつり下げるためのチェーンを取り付ける金具です。





つり下げ用チェーン


時計をつり下げるためのチェーンです。チェーンでなくてもOKです。




ラベル


操作パネルのラベルです。