目次





このページからは電子回路を組み立てる時に使用するプリント基板の作成について紹介します。



プリント基板とは
プリント基板作成の道具
プリント基板作成の工程
両面プリント基板の作成
Cool-Ampによる銀メッキ処理
EAGLEによるプリントパターン自動作成


私は電子回路を組み立てる時の基板は通常「ユニバーサル基板」と呼ばれるものを使っています。
理由は、作成する回路は一度作成するだけで、何枚も同じパターンの基板を作成する必要がないからです。
また、回路を組み立てた後、動作確認をしている時に回路を変更する場合にもユニバーサル基板の方が便利です。

ただ、全ての電子回路をユニバーサル基板で作ろうとした場合、限界があります。
以下にプリント基板を作成した方が良い場合、作成しなければならない場合を列挙します。
    ・高周波を扱う回路
      高周波(MHzオーダー)を扱う回路の場合、配線の長さ、配線の通し方が回路動作に影響を与えます。ですから、出来るだけ最短距離で配線したり、配線を流れる高周波が他の配線の電流などに影響を与えないように工夫が必要です。

    ・高密度実装をする場合
      ユニバーサル基板の場合、部品を搭載するための穴は0.1インチ間隔になっています。
      ですから、それ以下の間隔で部品を搭載したりする場合にはプリント基板を作る必要があります。

    ・部品のリード線が0.1インチ間隔でない場合
      例えば高周波用のシールドケースに入ったコイルの場合、コイルのリード線の間隔は0.1インチ間隔ですが、シールドケースのリード線はコイルのリード線に対して0.1インチ間隔ではありません。ですから、このようなコイルをユニバーサル基板に載せようとする場合、基板にシールドケースのリード線用の穴を開ける必要があります。
      または、45度回転させて無理矢理載せることになります。


プリント基板を作るには道具も必要ですし、手間も掛かるし、時間も掛かりますが、出来上がった時には自分のオリジナルな電子回路を作ったという感じになりますので、挑戦してみて下さい。